保護者指差しがないのが心配・・・
周りの子はみんな教えてくれるのに



指差しは発達の目安にもなっているので
周りの子と比べたら不安になりますよね



ことばがゆっくりなのとも関係あるのかな?



ことばとの関係もみていきましょう


Ⅰ. 指差しがことばの発達でなぜ大切?
結論からいうと、感情を共有する手段の一つだからです



なんで感情を共有することが
ことばに影響するの?



ではイラストをみてください





ママみて!



お花 だね



これ【おはな】っていうんだ
こどもはお花をみつけた嬉しさや喜びをお母さんと共有したいのです
他の人にも知って欲しい、教えたい、伝えたい
この気持ち(欲求)が発語に大きく影響することはいうまでもないでしょう
そうした経験が少しずつことばになって伝えてくれるようになっていきます
The relation between pointing and language development: A meta-analysis. 共有のための指差しと発語には関連があるという点が大規模な統合研究(25研究・約730名対象)で確認されています。



では感情の共有が弱いとどうでしょうか





・・・



お花 だね



・・・
みつけたよ!みてみて!といった感情の共有がないと、このように自分の世界で終わってしまいます。
すると、物に名前があることがわからないだけでなく、それらを誰かに伝えたい、教えたいという気持ちにならないわけです。
ここまでみると感情の共有が発語に影響することがおわかりいただけると思います。
Ⅱ. 指差しがない時に見てほしいポイント
指差しが感情の共有の一つとして使われると伝えました
ただ【指差しをする/しない】それ自体よりも
何かを伝えようとしているか、その意図があるか
ということが最も重要なポイントです
指差し以外に感情共有する手段があるかどうか?
例えば
①視線で共有する
→大人の顔を見てみて欲しいものを誘導する
②おもちゃや絵本を持ってきて見せる・渡す
→これ一緒にみよう、遊ぼうと他者を誘う
③表情や声で伝える
→笑って大人を見る、声を出して他者を呼ぶ
④大人の真似をする
拍手をまねする、遊び方をまねして喜ぶ
上記のように指差しがなくても
視線・表情・行動・声・真似 などで「伝えたい」「共有したい」という場面がみられれば、言葉の土台は育っていると考えられます。
Ⅲ. 感情の共有を促す方法
大切なのは指差しやことばを無理に求めすぎないことです
指差しのやり方を教えたり、「『お・は・な』言ってごらん!」と教えてしまいがちですが、これは逆効果です。
あくまで指差しは
感情を共有する手段であって目的ではない
ということをまずは頭にいれておくことが大切です
では目的はなにか?
発語ですよね。
指差しがないから話せないのではなく
指差しがない=感情共有が弱い子が多い というだけです。



じゃあ感情の共有を育てるには
具体的にどうすればいいの?



こどもと【一緒に】遊ぶ、これだけです



いつも一人で遊んでるから
入らない方がいいかなって



大人が遊びに誘うことが大切です


例えばお外で遊ぶときは、【一緒に】遊具で遊んでみましょう
すべり台なら「よーい・・・どん!」と合図を送るだけで、感情を共有できます



よーい・・・・



まだかなまだかな(ドキドキ)



どん!



わー!(ママと一緒だと楽しい!)
一緒に遊ぶときに重要なのは
ただ遊ばせない(一緒にいるだけではダメ)
感情を共有するためには、必ず同じ感情を抱く他者が必要です
高い高いも目を見て、「よーい、どん」でやってみてください
こうした一緒に遊ぶ経験が、感情を共有する力になって
あとから確かに発語に繋がってきます
Ⅳ. まとめ
✔ 感情の共有は、ただの指差しや行動ではなく
「この気持ち・体験を一緒に感じたい」というコミュニケーションの始まりです
✔ 感情共有の場面で、大人が対象についてことばで応答する経験が増えると
その後の語彙や発語の発達につながるというデータが多数あります
✔ 指差しだけでなく、視線ややりとりなどの感情を共有する行動そのものが
発語の土台を作る重要な要素です
是非、試してみてください
参考文献
研究では、指差しは単なるジェスチャーではなく、社会的共有(共同注意)の始まりとして捉えられ、発語・語彙獲得につながる可能性が示唆されています。https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/54/4/54_391/_pdf/-char/ja?utm_source=chatgpt.com
「快適な身体経験の共有が共同注意の形成に役立つ」という先行実践です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rehapsycho/40/1/40_1/_pdf/-char/en
Joint attentionとlate talkersの縦断研究 — PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23714714/






